メンタルの限界(40代・管理職)

自分のこれまでと、これからを残す

田中ウルヴェ京さん この数日の思考と感情のまとめ

必死になって達成感を得ようとしている自分がいること

体調を考えないでやりたい気持ちを抑えられずにやってしまうこと

 

気持ちの安定した日を過ごしているつもりでも、もやもやする日もある。生活リズムを取り戻すことと体調管理のためのスイミングに行きだしたが、自信をつけたい気持ちが出てきて、ついつい体調不良の状態でも自分が決めたプランに無理やりにでもあわせて頑張ってしまう。

 

■体調を無視してまで、なぜ自信をつけたいと思っているのか?

頭を整理すると、『復職に対する不安と復職に対する焦り』が、その頑張ってしまう正体だった。自信満々で完璧である自分になって復職することを、無意識の中で決めていたようだ。

 

『完璧じゃないとダメ』という信念・信条を変化させていなかった。

 

わかったつもりでいたが、実感にきちんと落ちていない状態になっていた。振り返りをもう一度振り返ることと、そのモヤモヤした気持ちにさせている実体を暴くために、言葉のアウトプットをする習慣をすれば、不必要な不安や焦りは消せると理解出来た。そもそも、今、復職前でその環境にいないのに、自信を確保するために頑張り積み重ねても、自信の確保は出来ない。そのことを認めることで安心感につなげた。

 

 

『1日30秒でできる新しい自分の作り方』

(著者)ソウルオリンピック、シンクロ銅メダル獲得の田中ウルヴェ京さん

認知行動療法に基づいたコーピングの本。現在メンタルトレーナー

 

本のあとがきで、選手時代の精神力について振り返っておられた。選手時代の精神力について振り返ると、それは非常に硬く締めつけるようなガチガチの精神力だったゆえに、もろく折れやすいものだったのだと分析。心理的なバランス能力に欠けていたと。

 

バランスとは、天秤の片方に、自分のことを客観的に見られるという、「自己客観力」、もう片方に「内なる自分を掘り下げる」ことのできる「自己内省力」、その2つを均等に保つことのできる「自分という軸」を持ち続けることを意味すると。選手を引退されて3年後から、自己客観力のなさと自分軸のなさで、ボロボロになっていたと。

 

(以下引用)

人は悩むことで、堕ちることで初めて成長するようです。人は本当の自信喪失ができて、初めて「自分とは」を真剣に考えるようです。人は失敗して、いえ、失敗と感じられることで初めて成長するようです。

 

解決はひとつなんです。そこで立ち止まらず、そこに座り込まず。ヨイショと自分に声をかけて。谷底から登り始めるしかないのです。涙で顔がぐちゃぐちゃになりながらでも。ボロボロの傷だらけでも。

 

そして、少しずつ、日のあたる位置まで上がってくると、今度は次の難関に突入します。谷底から這い上がってきた自分と言う人間の、まぁ、なんと汚らしいこと。なんと傷だらけなこと。他人様にこんな傷だらけの自分を見せるのは格好悪い、みっともない、プライドが許さない。そんな気持ちがよぎると、ふと後ずさりして、もとの谷底に隠れてしまいたくなることもあるでしょう。

 

そこで踏ん張るのが第二段階です。

『いやー、谷底でボロボロになりましてねぇ』『ああ、すいません、オレ、汚くて』

 

他人にどう思われてもいい、自分の力で登り始めるのです。バカみたいに必死に。そして地道に。すると見てきます。新しい世界が。なんだ、こんな気持ちの良い世界があるんじゃないか、と。そして、そんな時に、改めて、自分のからだを見直すと。いちのまにか、傷だらけだったからだには、しっかりと鍛え抜かれた筋肉ができ、皮膚がしっかりと分厚く強靭になっていて。その体に比例するかのように勇ましい心が育っているのです。

 

 

一度折れて、立ち直った人に安定感・安心感を感じます。今までの自分はそのままいるけど、その上に新しいプラスアルファの何かが、くっついてきている感じがします。新しいプラスアルファの何かは、爽やかな何かです。